本好きの妙な日常話の数々です
暁懐中日記
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悠秋のお題
2007-11-14-Wed  CATEGORY: お題挑戦
 
 そのにです。明日、もうひとつ最後に更新します



4、染まる夕日
 長い三つ編の揺れる背中を見つければ、いつものごとく駈けていき飛び付くように抱きついた。そのまま一緒に帰ろと続けると細いため息とともに顎が引かれる。
 黙々と歩む少女に、ときどき相槌をもらいつつたわいもないお喋りをしながら坂を下る。
 山の端に建つ学舎は、じわじわと沈む夕陽にその白壁を赤く染めていた。
 わずかに前を歩いていた少女がついと視線を横へと走らせ足を止める。

 その一瞬。夕陽に頬を染めた彼女は、いつになく、少女っぽく見えた。

 世界が朱に染め抜かれる夕暮れ、おう魔が時。まがまがしくも一色に染め抜かれた空と光景は、ため息が出るほど美しく妖しい。
 日陽の顔料が少女のごふ塗りの頬を赤く塗りこめ、黒髪をてらてらと輝らせる。そうすると普段まとう凛としたが剥がれ、心許ないほどあやうい少女の脆さが、かいま見えた気がした。息を飲み視線をそらせずにいた自分に気付いたのか。
 少女の声音は訝しむそれで…先輩?と呟く。
 過ぎ去った一瞬の後には、いつもの隙の無い少女が、何事もなかったかのように、存在したのだけど。

 こういう描写文書くのはとても楽しいです。
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