本好きの妙な日常話の数々です
暁懐中日記
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気分転換と書いて逃避と読む。

ども、おひさしぶりです。夜球です。
ご無沙汰振りです(やかましい)

…自分で傷えぐってどーするよ。


続きがなかなか思うように書けないので、逃避気分転換に、短編でも書いてみることにしました。
や、ホントは書ききる予定だったんですがねー
意味不明な短文か、長編しかかけない体質を、どうにかしたい…(切実)
かければ続きます、たぶん

以下「続きを読む」からどーぞ




『一輪椿』

 格子戸越しの、飛び石が並ぶ細道は、優しく古びた空気を纏っていた。

 がらがらと音を立てるかと思われた戸は、以外にもすんなりと少女の指先の意思に従って開いていった。
 足元の銀線が白っぽくにごっているのが見て取れると、少女は納得したように頷いた。祖母が庭仕事のついでに蝋を引いてたにちがいない。
 常とは異なる静かな空気は壊すのをためらわせ、足をゆっくりと持ち上げる。いつもはけたたましいほどの音を立てて走り抜ける小道を、今日はゆっくりと踏みしめ進む。両脇に所狭しと並ぶ草木が、撒き水の名残にゆったりとこうべをたれていた。

 いまだ幼い少女が三十歩ほど歩くと、道は直角に折れ曲がる。その先には板塀に囲まれた前庭と、古い家屋がぬっと現れた。建物自体は少女が父母と住む新しい家よりも一回りほど小さいのだが、存在して来た年月が刻んだ暗い色彩がその家を重厚なものに見せていた。
 だが、その雰囲気が陰気なそれではない。ふと目を庭先に転じれば、植木の合間に置かれた鉢植えの花々が、ともすれば閉鎖的で沈鬱になる空気を、その存在でやわらげているのだ。 
 四季折々、時季にあわせ庭を彩る花達は、早春という季節なだけに寂しい様をみせている。
 眠ったように沈んだ緑の葉をぐるりと見渡すと、視界に一瞬だけ鮮やかな朱赤がはしった。
 とことこと近づき、腰をかがめる。隣家の塀のほど近くに、それは驚くほど鮮麗に咲いていた。
「今年の初花の椿よ」
 肩越しに振り返ると、白髪をやさしく風になびかせ微笑まれた。
「おばあちゃん!」
「はい、よくきたねぇ。さああがっておゆき」
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